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IWCが誇る永久カレンダーの傑作時計がトゥールビヨンと初対面!


ポルトギーゼ伝統の大型ケースは永久カレンダーの各表示の配置に余裕があり、見やすい。限定50本。 ケースサイズ:45㎜ ケースの厚さ:15.3㎜ ケース素材:Pt ストラップ:サントーニ社製アリゲーター 巻き上げ:自動巻き 搭載キャリバー:Cal.51950 防水性能:3気圧 振動数:毎時1万9800振動 パワーリザーブ:約168時間 ムーブメントのパーツ数:654個 石数:54石 ムーブメントの直径:38.2㎜ ムーブメントの厚さ:9.3㎜
価格:参考価格1529万5000円(為替により変動)
問:IWC
TEL:0120-05-1868

永久カレンダーの傑作がトゥールビヨンと初対面
1985年に誕生したダ・ヴィンチは、機械式時計再興の足掛かりとなった1本として、時計史にその名を残す名作である。汎用のクロノグラフ・ムーブメントに、永久カレンダーを搭載。各暦表示が一斉送りできる同複雑機構初の機能をもち、さらに同じく初となる 4桁数字の西暦表示 と122年以上調整が不要なアストロノミカル・ムーンフェイズも備えていた。設計者はIWCの生ける伝説クルト・クラウス氏。IWCは、この基本設計を受け継ぎ、永久カレンダーを熟成させてきた。

このモデルが搭載するCal.51950でクラウス式永久カレンダーが、トゥールビヨンと出会った。ロレックス サブマリーナ初搭載したのは2018年、創業150周年を記念したポルトギーゼの限定モデルだった。そして同コレクションがフルリニューアルされた2020年、新たな外装を与えたのが、本作である。

ベースムーブメントは、2000年に発表された自社製自動巻きCal.5000。12時位置にテンプをもつ設計で、それをトゥールビヨンに置き換えるにあたり、組み合わせる永久カレンダー・モジュールにも手が加えられた。元来、クラウス式永久カレンダーは、12時位置にムーンフェイズが備わる。それを6時位置に移し、さらにトゥールビヨンを見せるために、カレンダーオペレーションリングに穴を開ける処理をした。こうして組み込まれたトゥールビヨンの キャリッジは、わずか0.625gと超軽量 で、ベースとなるCal.5000に備わる約7日間のロングパワーリザーブを継承する。それをかなえる2つの香箱は、IWC伝統のペラトン自動巻き機構が、高効率に巻き上げる。これも巻き上げ方向の切り替え車が、摩耗しないセラミック製に改良された。6時位置に移したアストロノミカル・ムーンフェイズも、 577.5年に1日の誤差 という、超高精度へと進化している。

アルバート・ペラトン氏とクルト・クラウス氏、2人の天才が生んだ機構を革新し、IWCは複雑機構を未来につなぐ。

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